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思い出

◆MEMORY

'02

ズラリと並ぶ白い口ばしは、東海道新幹線の 300 系と 700 系。東京・大井にある新幹線基地へロケに出かけた僕は大興奮。N 700 系のフロントボディーに抱きついて頬ずりしてしまった。
だが、同じ鉄道好きの長男を、仕事に帯同してしまった。まっ、滅多にないことだから。



'02

見よ、この華麗なるフォーム。テレビ番組で特訓を受けた僕のボーリング技術はみるみる向上。中学三年生時の僕のベストスコアー 211 を遥かに上廻る、 259 を叩き出した。
「得意なスポーツは」と聞かれたら、僕は胸を張って「ボーリングです」と答える。




'02

僕が漁船のデッキで大きな手長エビを手にしているのはカナダ東海岸のファンディ湾でのこと。
日本の漁師は、テレビと携帯電話から毎朝、気象情報を入手していると聞いていたが、カナダの漁師はラジオ頼りだとか。
「カナダの天気予報は、当たらない」と、カナダの漁師さんは嘆いていた。



'02

長野オリンピックのスケートドーム“エムウェーブ”を滑走する僕の腰は、どことなく引けている。
東京・二子玉川にあった野外スケートリンクへ通ったのは二十年以上も前のこと。大きなフォームで疾走するはずだったのだが、写真の自分の滑りにガッカリ。




'02

両手を広げる僕がいるのは、北大西洋上に浮かぶアイスランド。地球の裂け目にあるこの島は僕が立つ渓谷を境に、右はヨーロッパ大陸、左はアメリカ大陸へと今も動き続けている。
オーロラを観たいならばこの島へ。北米や欧州各地のように零下何十度の寒さを体験せずに、壮大な大自然のロマンに出会える。



'04
豪華客船の甲板を走る僕がいるのは、メキシコ半島沖。豪華客船の旅は、食事が食べ放題。イタリアン、フレンチ、和食にステーキ。食べた分だけ走らないと。一周四百メートルもある船のデッキを走っているのは、僕だけだった。そりゃそうだな、みんな休みに来ているんだから、走らんわな。
'03
プーケット島のプールの底は黒いタイル。だから、やしの木陰が水面に映る。タイ料理をバカにしていた僕は、初めてのタイ旅行で、パクチーの味に目覚めた。
'02
アフリカ大陸最高峰五八九五メートル、キリマンジャロ山に登山。高度五千メートルの世界は、空気の量が地上の二分の一。一歩、二歩進んで、三歩、四歩目は足踏み状態。高山病の僕は、頭痛よりも吐き気に襲われた。ディレクターが「大丈夫ですか」というその笑顔の後ろで、「ギャラ払って連れてきたんだから、しっかり仕事しろ!」と乾いた目線で僕を見つめていた。


'01
過去最低の年賀状。合成写真の上にへびを付けたのが大間違い。この年は海外ロケはなし。バブルも崩壊し、テレビの予算も減り、バンジージャンプやスカイダイビングをやるか、原住民と一緒に暮らさないと海外へ連れていってもらえなかったんだよね。
'00
レシーブする私の姿。サーブを打ってくる相手はなんと、マッケンロー。この年はテニスに燃えていた。この後、私はテニスエルボになり挫折。先日はカルロスゴーン婦人にもコテンパンにやられてしまった。そういえばこの年、ニューヨークまでUFOの取材に行ったけれど、イーストリバーにUFOがもぐって行ったっていうのは、嘘なんじゃないかな。
 

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